10月1日 「動く形」が命を吹き込む!自作プラモデルでアニメーション制作
- 公開日
- 2025/10/02
- 更新日
- 2025/10/02
5年生
図工で、「動く形」に命を吹き込むアニメーション動画制作の授業が行われました。5年生を対象に配布されたガンプラアカデミアのトライアルキットでガンダムのプラモデルやぬいぐるみなどを主役にし、それらがまるで生きているかのように動くストップモーションアニメーションに挑戦。デジタル技術と造形活動が融合した、創造性あふれる学習の様子をレポートします。
「自分の作品」が動き出す喜び
この授業の最大の魅力は、子どもたちが慣れ親しんだり、思い入れのあるプラモデルやぬいぐるみを教材として使用した点です。単なる「ものづくり」で終わらせず、その後の表現活動に繋げることで、子どもたちの意欲は格段に高まりました。
アイデアを練る: まずは、「自分の作品をどう動かしたいか」というアイデア出しからスタート。宇宙でのバトル、日常のちょっとした冒険、コミカルなダンスなど、それぞれのプラモデルの特性を活かした多様なストーリーが構想されました。
撮影とコマ撮り: スマートフォンやタブレットなどの端末と、コマ撮り(ストップモーション)用のアプリケーションを使って撮影に挑戦。プラモデルを少しずつ動かしては撮影する作業は、まさに忍耐と集中力の勝負です。わずかな動きの差が、動画になったときの「滑らかさ」や「ぎこちなさ」に直結するため、子どもたちは真剣な表情でモデルを動かしていました。
背景と演出の工夫: 教室の一角には、色画用紙やプラダンボールで自作の背景(ステージ)が設置されました。遠近感を出すための配置や、キャラクターに合わせた照明の調整など、本格的な「映像クリエイター」のような工夫が見られました。
デジタルと造形活動の融合
この授業は、単に動画を作るスキルを学ぶだけでなく、図画工作の目標である「表し方を工夫する力」と「造形的な思考力」を深める機会となりました。
造形的な思考: 「どう動かせば、より生きているように見えるか?」「この動きを表現するには何回撮影が必要か?」など、動きを分解して考えるプロセスは、造形活動における観察力や分析力を養います。
表現力の多様化: 背景、効果音、テロップなど、動画ならではの多様な表現手法を取り入れることで、作品の世界観をより豊かにする経験を得ました。
このプラモデルアニメーション制作の授業は、子どもたちがデジタル技術を単なる道具としてではなく、創造的な表現手段として捉え、自分の思いや物語を形にする喜びを深く感じられる貴重な学びの場となったようです。
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