太古の息吹に触れる!「木の葉化石園」の原石を使った化石発掘体験
- 公開日
- 2025/12/17
- 更新日
- 2025/12/17
6年生
理科の授業の一環として、栃木県那須塩原市にある「木の葉化石園」から取り寄せた原石を使用し、本格的な「化石発掘体験」を行いました。
数十万年前の植物が眠る地層を自分たちの手で開き、太古の歴史に触れる貴重な時間となりました。
まるで宝探し!いざ発掘開始
先生から化石ができる仕組みや、地層の割れ目に沿って石を剥がしていく発掘方法のレクチャーを受けた後、いよいよ作業スタートです。
今回使用したのは、植物の化石が多く含まれている実際の地層(原石)です。子どもたちはハンマーを手に取り、慎重に、かつ大胆に石を削っていきました。
「どこに化石が隠れているんだろう?」
教室には、トントンと石を叩く音と、子どもたちの真剣な眼差しが溢れていました。
30万年前の葉っぱとの対面
作業を進めていくと、石の層がきれいに剥がれ、中から鮮やかな化石が姿を現しました。
「先生!見て!葉っぱの形が出てきた!」 「こっちには、もっと大きな葉っぱがある!」
残念ながら今回は昆虫の化石に出会うことはできませんでしたが、ブナやカエデなど、現代の植物にも似た様々な種類の「木の葉の化石」を発見することができました。
中には葉脈の一本一本まではっきりと残っている保存状態の良いものもあり、子どもたちはその精巧さに驚きの声を上げていました。化石を通して、かつての那須塩原の環境や、長い年月を経ても残る自然の神秘を肌で感じているようでした。
子どもたちの声
体験を終えた子どもたちからは、興奮冷めやらぬ感想がたくさん寄せられました。
「化石を掘り出すのが、宝探しみたいで楽しかった!」
「昔の葉っぱが、こんなにきれいな形で残っているなんて、すごい!」
「もっと色々な化石を見てみたい!」
学びと成長
今回の体験は、単に化石を見つけるだけでなく、以下の学びにつながりました。
観察力と集中力: 石の目を見極め、化石を壊さないように発掘する作業。
科学的探究心: 化石の生成過程や、当時の気候・環境への興味。
担当の先生は、「子どもたちが目を輝かせながら化石を発掘している姿を見て、今回の授業を実施して本当によかったと思いました」と振り返っています。
教科書で見るだけでは味わえない「本物」に触れる感動は、子どもたちにとって忘れられない貴重な経験となったことでしょう。
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