算数「線対称」
- 公開日
- 2025/04/16
- 更新日
- 2025/04/16
6年生
算数「線対称」の授業が行われました。子どもたちは、身の回りの様々な形を観察し、線対称という新しい概念の世界に夢中になっていました。
先生は、子どもたちの発言を丁寧に拾い上げながら、「そうだね。このように、ある直線を境にして折り重ねるとぴったり重なる図形を線対称な図形というんだよ。そして、この直線のことを対称の軸と言うんだ」と、線対称の定義を分かりやすく説明しました。
展開:線対称な図形の特徴を探る
次に、子どもたちはプリントに印刷された様々な図形の中から、線対称な図形を見つける活動に取り組みました。定規や分度器、そして時には折り紙を使いながら、真剣な表情で図形と向き合っていました。
「この図形は、ここが対称の軸になりそうだ」「でも、ちょっとずれているから線対称じゃないね」
グループで話し合いながら、試行錯誤する 모습が見られました。正解を見つける喜びはもちろん、間違えから学ぶことも大切にしている様子が伝わってきました。
先生は机間巡視を行いながら、子どもたちの疑問に答えたり、考え方のヒントを与えたりしていました。「どうしてそう考えたの?」「他に考えられる対称の軸はないかな?」といった声かけを通して、子どもたちの思考を深めていました。
線対称な図形を見つける活動を通して、子どもたちはいくつかの重要な性質に気づき始めました。
- 「対称の軸で対応する点を結んだ線は、対称の軸と垂直に交わっている!」
- 「対称の軸から対応する点までの長さは等しい!」
これらの発見は、先生が一方的に教えるのではなく、子どもたち自身が図形を操作したり、観察したりする中で生まれたものでした。自分たちの力で見つけた性質だからこそ、子どもたちの理解はより深いものになったことでしょう。
授業の終盤には、今日学んだ線対称の性質を使って、線対称な図形を完成させる問題に取り組みました。コンパスや定規を使いながら、正確に図形を描こうと集中していました。
最後に、先生は「身のの回りには、線対称なものがたくさんあります。今日の学びを活かして、色々なものを探してみてください」と声をかけ、授業を終えました。
この日の授業では、子どもたちが主体的に活動に取り組み、線対称という概念を深く理解していく様子が印象的でした。先生の丁寧なファシリテーションと、子どもたちの活発な対話が、学びをより豊かなものにしていました。線対称の美しさ、そして算数の面白さを改めて感じさせてくれる、そんな授業でした。