学校だより10月号~非認知能力と枚方市の5Cで育てる子どもたち~
- 公開日
- 2025/10/01
- 更新日
- 2025/10/01
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学校だより10月号~非認知能力と枚方市の5Cで育てる子どもたち~
近年、教育の現場で「非認知能力」という言葉が注目されています。
これは、テストの点数などで表しやすい「認知能力」とは異なり、数値化しにくい力のことを指します。たとえば、最後までやり抜く力、人と協力する力、自分の気持ちをコントロールする力、相手を思いやる心、そして「やってみたい」と思う好奇心などが含まれます。
枚方市では、このような非認知能力を育成するために、「5C(チャレンジ/Challenge・コミュニケーション/Communication・コラボレーション/Collaboration・クリエイティビティ/Creativity・クリティカルシンキング/Critical Thinking)」という視点を教育活動に取り入れています。枚方市教育委員会では、「未来を生きる子どもたちにとって必要な資質・能力を育む」ために、この5つのCを頭文字としてまとめ、それぞれが非認知能力に深く関わるものと位置づけています。
~ご家庭との連携で育てる5C~
ご家庭でも、5Cを視野に入れたお子さまへの声かけや日常の関わりを取り入れていくことで、非認知能力を育てる大きな助けになります。以下のような工夫はいかがでしょうか。
◆チャレンジを育てる声かけ:たとえ途中でつまずいても、「ここまでがんばったね」「次どうしてみたらいいかな」と励ます。
◆コミュニケーションを伸ばす機会を作る:家での会話、友だちやきょうだいとの話し合い、ご近所や地域の方と話す場面を大切にする。
◆コラボレーションを体験させる:家庭での役割(お手伝いなど)を任せたり、きょうだいや友だちと協力して何かを成し遂げる経験をさせる。
◆クリエイティビティを育む:絵や工作、音楽、物語づくりなど、自由に表現できる時間を用意する。アイディアを尊重し、失敗を恐れず挑戦することを認める。
◆クリティカルシンキングを促す:ニュースやテレビの内容、日常の物事について「なぜそうなってるのかな」「他にどんな方法があるかな」と問いかけてみる。
学校と家庭、そして地域が一体となって、枚方市が掲げる5Cの視点と非認知能力を育む教育を進めていきたいと考えています。子どもたちが「知識や技能」を身につけるだけでなく、「学びに向かう力」「人間性」「思考力・判断力・表現力」といった力をバランスよく育てていくことが、未来を生き抜くうえでの土台になると信じています。
保護者の皆さまにも、日々の関わりの中で5Cを意識していただければ幸いです。一緒に子どもたちの“幸せに生きる力”を育てていきましょう。