7月1日 2年生
- 公開日
- 2024/07/01
- 更新日
- 2024/07/01
学校の様子
『名前を 見て ちょうだい』
の課題プリントの確認をしています。
ところで、この作品は、出てくる「もの」や「場所」の色の表現が鮮やかに見えてくるように描かれています。
赤いぼうしに、青いししゅう、野原には白いすすきを持ったきつね。こがね色のはたけの上には青い空。そしてさいごには七色の林。
自分の帽子だと思ったら別の名前が刺繍してあるという不思議な体験を何度も重ねるうちに、ついに場所自体も不思議な世界へと変わってしまいます。七色の林の場面になったところで、読む人になんとなく不思議な場所なんだと想像させるわけです。
そこで、えっちゃんが、ぐわあんと大きくなります。そのあたりの表現を決定的にリアリティを強くもたせるのが「たたみのような 手のひら」という部分です。
この部分を読む子どもたちは、えっちゃんの手の大きさを想像し、えっちゃんの大きさを頭の中に描きます。
そのあとのひとことが、さらに力強さを増すのは、それまでの表現の力です。
頭の中に絵が描きやすいので、読み聞かせをすると、子どもたちはたいへん喜ぶお話です。
そして、最後の二行も、この物語のファンタジーを支える大切な役割を果たしています。
このように、教科書に掲載されている物語には、子どもたちに様々な想像への刺激が散りばめられているものもあります。