071029 5年 言葉の面白さに気づく子どもたちー「注文の多い料理店」の学びから
- 公開日
- 2025/10/29
- 更新日
- 2025/10/29
5年生
今日の5年生の国語の授業は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」。教室には、子どもたちの穏やかな笑顔と、言葉を探す真剣な眼差しがありました。めざすのは、「表現の工夫を見つけて読むこと」。この学習の目標でも示されているように、言葉の使われ方や表現の工夫に着目して読む力は、今後の読書の基礎となる大切な資質・能力です。
今日のテーマは「多義語」。同じ言葉が、文によって違う意味をもつおもしろさに気づく学習です。まずは「なぞかけ」遊びから、多義語についての意味理解を深めていきます。その後、「注文の多い料理店」の中に潜む多義語を本文から探していきました。
「『おなかに入ってください。』って、“お中(建物の中)”と“お腹”の二つの意味で言ってるんだ!」
「『注文』にも、“料理の注文”と“山猫が紳士たちに出している命令の注文”の二つの意味がある!」
子どもたちは本文の中からそんな多義語を見つけて、笑顔で発表していました。
その発見を聞いたまわりの子たちからも「ほんとだ!」「なるほど〜!」という声が上がり、教室全体が言葉の面白さに包まれていました。
言葉の一つひとつに隠された意味を探ることで、物語の奥深さや読みの楽しさを感じている姿がとても印象的でした。
グループでの話し合いも温かく、互いの意見を認め合う空気が心地よいものでした。教師が「一人で考えてもいいですよ」と声をかけると、静かに考え込む子、仲間と確かめ合う子。それぞれが自分のペースで学びを深めていました。
最後に、本時で学んだことをそれぞれのノートに表現していました。言葉の力を味わいながら読む楽しさを感じたこの学びが、きっとこれからの読書の視点につながっていくことでしょう。