8月28日 算数 プログラミング授業実践例:図形の拡大・縮小
- 公開日
- 2025/09/01
- 更新日
- 2025/09/01
6年生
小学6年生
🎯 授業の目標
今回の授業では、小学6年生の算数科「図形の拡大図と縮小図」の学習に、プログラミング教材Scratchを活用しました。授業の目標は、プログラミングを通して、拡大・縮小の仕組みを深く理解することです。
児童たちは、ただ図形を眺めるだけでなく、プログラミングで実際に図形を描くことで、拡大・縮小のルールを体感的に学びました。
🧑💻 授業の様子
1. 準備:身近な拡大・縮小から
授業の冒頭では、身の回りにある拡大・縮小の例を出し合いました。
地図の縮尺
スマートフォンのピンチイン・ピンチアウト
写真の拡大
これらの例を通して、「大きさが変わっても、形は変わらない」という大切なルールを確認しました。
2. Scratchで拡大図・縮小図に挑戦!
児童たちは、Scratchで三角形を描くプログラミングに挑戦しました。
まずは、基本となる三角形をScratchのペン機能を使って描きます。
「ペンを下ろす」ブロック
「100歩動かす」ブロック
「90度回す」ブロック
「100歩動かす」ブロック...
このように、辺の長さと角度を指示して、正確な三角形を描きます。
次に、このプログラムを**「2倍の拡大図」**にするにはどうすればいいか、グループで話し合いました。
3. 発見!拡大・縮小のルール
話し合いの中で、児童から様々なアイデアが出ました。
「歩数(辺の長さ)を全部2倍にすればいいんじゃない?」
「角度は変えるのかな?」
「もし角度も変えたら、形が変わっちゃうよね」
実際にプログラムを試行錯誤しながら、「辺の長さを2倍にすると、図形が2倍に拡大されること」「角度は変えないこと」を発見しました。
この気づきは、単に教科書を読むだけでは得られない、プログラミングならではの学びです。
✏️ まとめ:プログラミング学習の効果
この授業を通して、児童たちはプログラミングを算数の理解を深めるための道具として活用できました。
主体的な学び: 自分でプログラムを組むことで、試行錯誤しながら学びを進めました。
概念の定着: 「辺の長さは〇倍、角度はそのまま」というルールを、身体を使って体験的に理解しました。
論理的思考力: 拡大・縮小の規則性を論理的に考え、プログラミングで表現する力が育まれました。
これからも、プログラミングを教科横断的に活用することで、子どもたちの学びをさらに豊かにしていきたいと思います。