生き物は隠れて何をしているのでしょう
- 公開日
- 2025/09/02
- 更新日
- 2025/09/02
3年生
姿を隠す工夫
多くの生物は、周囲の環境に溶け込むことで天敵から身を隠しています。これを擬態や保護色と呼びます。たとえば、ナナフシは小枝そっくりな姿をしており、蝶の中には枯れ葉にそっくりな羽根を持つものがいます。魚やカエル、イカなども、周囲の色や模様に合わせて体色を変化させることができます。
隠れて行う行動
隠れることの目的は、単に身を守るだけではありません。
獲物を待ち伏せする
カマキリやカエルは、草木の中に身を潜めて、獲物となる昆虫が近づくのをじっと待ち伏せします。こうすることで、エネルギーをあまり使わずに食事にありつけます。
卵や子どもを育てる
鳥は、草むらや木の洞に巣を作って卵を温めます。親がいない間も、巣が隠されていることで、天敵に卵やヒナを見つけられにくくなります。
仲間とコミュニケーションをとる
普段は姿を見せない動物が、特定の時期になると集まって、繁殖のための行動をしたり、群れで行動したりすることがあります。地下に隠れて生活するアリやモグラも、外から見えないところで社会を形成しています。
なぜ隠れる必要があるのか?
生物が隠れるのは、生存競争を生き抜くためです。捕食者から身を守り、効率よくエネルギーを得て子孫を残すために、生物は進化の過程で、隠れるための様々な知恵や能力を身につけてきました。