学校日記

練習の熱気が生む感動:6年生「南中ソーラン」〜旗振りが織りなすクライマックス〜

公開日
2025/10/18
更新日
2025/10/18

6年生

いよいよ運動会が間近に迫り、6年生の団体演技「南中ソーラン」の練習にも熱が入っています。この日は、力強い「ソーラン」の舞に、後半で加わる「旗振り」を通しで合わせる初めての試みが行われました。

まだ全てが完璧というわけではありませんが、その練習の様子から、早くも大きな感動が伝わってきました。

運動場に響き渡る威勢の良いかけ声と、激しい「ソーラン」の踊り。腰を落とし、腕を大きく振り、全力で体をぶつけ合う子どもたちの真剣な眼差しは、最高学年としての誇りと、この小学校生活最後の運動会にかける熱い想いを物語っています。

そして、練習後半。力強い踊りの波が最高潮に達した時、いよいよ「旗振り」隊が登場しました。

大きな旗を握りしめた子どもたちが、リズムに合わせて一斉に旗を振り上げます。最初は、動きが少しぎこちなく、リズムが揃わない部分もありましたが、繰り返し練習するうちに、一本一本の旗が、まるで荒波の中を突き進む漁船のマストのように、力強く、そして美しくしなり始めました。

予想を遥かに超える感動

旗の動きに風をはらみ、空間全体がダイナミックに変化する瞬間、見学していた先生方や周囲からは、思わず息をのむような空気が流れました。特に、クライマックスで全ての旗が天に向かって一斉に振り上げられた時、その光景は練習風景とは思えないほどの迫力と感動を生み出しました。

「旗振り」は、単なる道具を使った演出ではありませんでした。それは、これまで練習をともにしてきた6年生全員の心が一つになり、その想いを天に届けようとするかのような、壮大で感動的な表現だったのです。旗を振る子どもたちの真剣な表情、そして、それに応えるかのようにさらに力強く踊る「ソーラン」隊。両者が一体となった時、そこに生まれる熱量と一体感は、多くの人の胸を打ちました。

まだ「未完成」かもしれませんが、この日の通し練習で、私たちは「旗振り」が単なる飾りではなく、6年生の演技全体の魂を揺さぶる感動的なクライマックスを創造する力を持っていることを確信しました。

本番で、彼らがどれほどの高みへ到達するのか、今から楽しみでなりません。

練習を見守る大人たちの目にも、熱いものがこみ上げる、そんな感動的な時間となりました。