学校日記

11月20日 働くことのよさに気づき、進んで人のために働こうとする態度を育てる

公開日
2025/11/21
更新日
2025/11/21

4年生

🌟 めあて:「ぼくのパパは悪者です」から考える、一生懸命働くこと

1. 導入:身近な「働く」を考える

授業は、子どもたちにとって最も身近な「働く人」である家族に焦点を当てた発問から始まりました。

  • 「お家の人の職業を知っていますか?」

  • 「お家の人が働いている姿を見たことがありますか?」

  • 「将来、どんな職業に就きたいですか?」

子どもたちは、自分たちの親の仕事や、将来の夢について活発に発言し、「働くこと」を自分事として捉えるための土台が作られました。一級建築士、科学者、芸能人、気象予報士など、様々な夢が語られ、働くことへの期待や関心が高まりました。

2. 絵本鑑賞と問いかけ:パパの「悪者」という仕事

導入で「働くこと」への関心が高まった後、絵本『ぼくのパパは悪者です』を読み聞かせました。この絵本は、プロレスラーである父親が、リングの上では「悪役(ヒール)」として戦う姿を、息子がどう受け止めるかを描いています。

読み聞かせの後、子どもたちに以下の問いかけを行いました。

「絵本の中のパパは、なぜ息子に自分の悪役として働く姿を見せたくなかったのでしょうか?」

  • 子どもたちの主な意見(抜粋):

    • 「息子に嫌な気持ちになってほしくなかったから。」

    • かっこ悪いと思われたくなかったから。」

    • 「本当は優しいパパなのに、悪者に見えてしまうのが嫌だったから。」

    • 誰かのために悪者という役割を演じていることを、うまく説明できないと思ったから。」

このやりとりから、子どもたちは、見かけの姿内面の想い、そして役割の違いについて深く考え始めました。

3. 深まる思考:使命感と「一生懸命働く」こと

絵本のパパが悪役として「一生懸命」戦うのは、「見る人を楽しませる」というプロレスラーとしての使命感があるからです。

授業では、プロレスラーに限らず、使命感を持って働く労働者の例(例:悪役に見えるプロレスラー、世間から批判を受けることもある仕事、地道な作業を続ける研究者など)に触れ、「一生懸命働くこと」とはどういうことかについて、考えを深めました。