🧪 カラフルな層の水のひみつ!~塩で水の重さが変わる?~
- 公開日
- 2025/12/12
- 更新日
- 2025/12/12
5年生
👩🔬 実験のねらい:色水で「密度」のふしぎを体験!
みなさんは、お風呂に浮かべたおもちゃが沈んだり浮いたりするのを見たことがありますか?この現象の裏には、「密度(みつど)」という科学の力が関係しています。
今回の実験では、食塩の量を変えて色付けした水を重ねることで、色鮮やかな層を作り、水の重さ(密度)がどう変わるのかを学びました。
📝 実験の手順と観察
1. 色水の準備
水に溶かす食塩の量を変えて、数種類の「色水」を作りました。
ポイント: 塩が多ければ多いほど、水は重く(密度が高く)なります。
2. ゆっくりと水を重ねる
これが一番ドキドキする瞬間です!!
まず、重い(塩が一番濃い)色水を容器の底に入れます。
次に、2番目に重い色水を、スプーンの背などを伝わせながら、とてもゆっくりと静かに注ぎます。
最後に一番軽い色水を、同じようにゆっくりと注ぎ入れます。
3. 観察結果!
なんと、色が混ざり合うことなく、美しい層のタワーができあがりました!そっと揺らしても、しばらくの間は層が崩れません。
🤔 なぜ、カラフルな層ができたんだろう?
この実験の成功のひみつは「密度(みつど)」にあります。
密度とは、「重さのぎゅっと詰まり具合」のことです。
食塩を溶かすと、水の中に塩の粒が加わるため、塩水は真水よりも重くなります。つまり、密度が高くなります。
自然界では、重いもの(密度が高いもの)は下へ、軽いもの(密度が低いもの)は上へ行くというルールがあります。
今回の実験では...
一番重い(密度が高い)濃い塩水が一番下に。
中間くらいの重さの塩水が真ん中に。
一番軽い(密度が低い)真水が一番上に。
きれいに重なることで、混ざり合わないカラフルな層が完成したのです。まるで、色水の重さ比べですね!
🌍 科学の世界につながる!
この「密度」の考え方は、私たちの身の回りの様々な場所で活躍しています。
海: 塩分濃度の高い重い海水と、雨などで塩分が薄まった軽い海水が層を作っています。
お湯と水: お風呂で温かいお湯が上にたまり、冷たい水が下に沈むのも密度の違いが原因です。
今回の実験で、身近な「水」にこんな不思議な性質があることを知ることができましたね!