音楽の授業で白熱のじゃんけん大会!~「たんたんたん」のリズムに乗せて、先生のチョキを攻略!?~
- 公開日
- 2025/05/09
- 更新日
- 2025/05/09
1年生
音楽の授業は、元気いっぱいの歌声と笑顔で満ち溢れていました。
この日の課題は、リズミカルな手遊び歌「じゃんけんぽんの歌」。軽快な「たんたんたん」のリズムに合わせて歌いながら、最後の「ぽん!」で元気よくじゃんけんをするのがお決まりです。
いつものように、先生と向かい合ってじゃんけんが始まりました。最初は思い思いにグー、チョキ、パーを出す子どもたち。しかし、何度か繰り返すうちに、あることに気づき始めた子が現れました。
「あれ?先生、いつもチョキを出しているような…?」
一人のつぶやきが、子どもたちの間に小さな波紋を広げました。真剣な眼差しで先生の手元を見る子、前の回の先生の手を覚えている子。中には、次の手を出す前に友達と相談する姿も見られました。
授業が進むにつれて、子どもたちの出す手に変化が現れ始めます。先生がチョキを出すことが多いことに気づいた子は、グーを出す回数を増やしていったのです!もちろん、先生も毎回チョキを出すとは限りません。時折見せるグーやパーに、「あっ!」と声を上げたり、悔しそうな表情を見せたりする子もいましたが、すぐに次のじゃんけんに気持ちを切り替えていました。
この日のじゃんけん大会は、単なる遊びではありませんでした。子どもたちは、先生の出した手を観察し、そこから「次はどうすれば勝てるか」という簡単な戦略を立て、実行に移していたのです。もちろん、まだ1年生。完璧な戦略とは言えないまでも、一生懸命に考え、試行錯誤する姿は、まさに学びの原点そのものでした。
授業後、先生にこの様子について伺うと、にこやかにこう話してくれました。「子どもたちの観察力と、そこから何かを学ぼうとする意欲にはいつも驚かされます。今回のじゃんけんも、ただ楽しむだけでなく、『相手の行動を予測する』という、生きていく上で大切な要素を自然と学んでくれたら嬉しいですね。」
「たんたんたん」のリズムに乗せて繰り広げられた、白熱のじゃんけん大会。そこには、次の音楽の授業では、どんな学びが繰り広げられるのでしょうか。今から楽しみでなりません。
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