学校日記

5月12日  国語、「イースター島にはなぜ森林がないのか」で筆者のメッセージを深く読み解く

公開日
2025/05/15
更新日
2025/05/15

6年生

国語の授業では、社会科でも学習するイースター島を題材にした説明文「イースター島にはなぜ森林がないのか」を読み解く授業が行われました。

子どもたちは、筆者が提示する情報を整理しながら、イースター島の環境が変化していった背景にある要因を深く掘り下げ、さらにその記述を通して筆者が私たちに伝えたいことは何か、真剣に向き合っていました。


文章を読み解き、情報を整理する

「『豊かな森林は、人々の生活を支えるかけがえのない財産だった』と書いてあるね。」 「でも、『森林は、人々の手によって急速に失われていった』ともあるよ。」

子どもたちは、森林がかつて島の人々の生活に不可欠であったこと、そしてそれが失われた原因が人々の活動によるものだったという事実に気づき始めました。

「森林が失われた原因」について、本文中から根拠となる記述を探し出し書き出す活動に取り組みました。

「カヌーを作るために木を切りすぎたんだと思う。」 「モアイ像を運ぶためにもたくさんの木が必要だったんじゃないかな。」 「人口が増えすぎたことも原因の一つかもしれない。」

木材の過剰な伐採、モアイ像の運搬、人口増加といったキーワードが挙げられました。子どもたちは、それぞれの意見を共有し、関連付けながら、イースター島の森林が失われた複合的な要因について理解を深めていきました。

文章全体の構成や筆者の言葉遣いに注目しながら、「筆者はこの文章を通して、私たちに何を伝えたいのだろうか」という核心的な問いについて考えました。

「自然を大切にすることの重要さを伝えているんだと思う。」 「一度失われた自然は、簡単には戻らないということを教えてくれているんじゃないかな。」 「過去の出来事から学び、同じ過ちを繰り返さないようにというメッセージが込められていると感じた。」

子どもたちは、イースター島の悲劇的な歴史を通して、現代社会にも通じる環境問題や資源の持続可能性といったテーマについて、自分なりの考えをまとめました。

授業を通して、子どもたちは単に文章を読み解く力だけでなく、過去の出来事から学び、未来をより良くするために主体的に考える力を育んだことでしょう。