今年度最後の看護実習生を受け入れ - 養護教諭の多岐にわたる役割を学ぶ
- 公開日
- 2025/05/22
- 更新日
- 2025/05/22
学校の様子
今年度最後となる看護実習生の受け入れを行いました。第7グループとなる今回の実習生は、学校における養護教諭の役割について深く学ぶ貴重な一日を過ごしました。
言葉にできないSOSをキャッチする養護教諭の専門性
実習生たちはまず、保健室での養護教諭の先生の日常業務を見学しました。子どもたちが保健室を訪れる理由は様々です。擦り傷や打撲といった目に見える怪我はもちろんのこと、「お腹が痛い」「頭が重い」といった、症状をはっきりと言葉で伝えられない子どもたちの訴えを、養護教諭の先生は丁寧に耳を傾け、時には非言語的なサインからもその子の状態を注意深く汲み取っていく姿に、実習生たちは深く感銘を受けていました。
「言葉にならない子どものSOSをどう受け止めるか、その専門性が養護教諭には求められる」という先生の言葉に、実習生たちは真剣な表情で頷いていました。単なる応急処置にとどまらない、子どもの心身全体を理解しようとする養護教諭の姿勢を、肌で感じることができたようです。
怪我だけでなく「心のサポート」も大切な役割
また、実習では怪我の手当てだけでなく、子どもたちの心のケアも養護教諭の重要な役割であることを学びました。友達とのトラブルや学習の悩み、家庭での心配事など、子どもたちが抱える様々な心の負担が、時に身体的な不調として現れることがあります。養護教諭の先生は、子どもたちの話にじっくりと耳を傾け、安心できる環境を提供することで、心の状態を安定させるサポートを行っていました。
実習生の一人は、「病院では身体の治療が中心ですが、学校の保健室では、子どもたちの怪我だけでなく、心の状態にも寄り添うことがとても大切だと分かりました。子どもたちの成長を支える上で、養護教諭の存在は不可欠だと強く感じました」と語っていました。
今回の実習を通して、看護実習生たちは、学校における養護教諭が単なる「保健の先生」ではなく、子どもたちの心身の健康を総合的にサポートする専門職であることを深く理解した様子でした。未来の看護師として、今回の経験を今後の学習に活かしてくれることでしょう。