学校日記

子どもたちの「居場所」が学校を豊かにする

公開日
2025/06/27
更新日
2025/06/27

学校の様子

誰も指示することなく、子どもたち自身が「自分たちの学校をもっと楽しく、安心できる場所にしたい」という思いから生まれたこの取り組みは、今、大きな広がりを見せています。

これまで休み時間は、主に教室や校庭で過ごすことが一般的でした。

しかし、今年度は音楽室と理科室が新たな選択肢として加わり、さらに暑い日や雨の日には体育館も開放しています。

 音楽室では、普段触れることのない楽器に触れたり、友だちと自由に歌を歌ったり、先生に楽器の演奏を教わったりする姿が見られます。理科室では、顕微鏡を見たり、時には先生に質問しながら簡単な実験を試みたりと、知的好奇心を満たす場となっています。

特筆すべきは、これらの居場所が誰かの指示によって作られたものではないという点です。

子どもたちの居場所づくりに先生方が協力し、実現に至りました。

まさに、学校にいる一人ひとりが「学校作りの当事者」として、主体的に学校環境をより良くしようと行動した結果と言えます。

集まる人数は日によって様々ですが、それがこの子どもたちの居場所としての魅力でもあります。

「何人集まるかなんて関係ない。自分の居場所があるだけで安心する」と話す児童の言葉が、この取り組みの核心を突いています。

大勢で賑やかに過ごす日もあれば、少人数でじっくりと自分の時間を楽しむ日もある。それぞれのペースで、自分らしくいられる場所がここにはあります。

子どもたちの居場所は単なる遊び場や時間潰しの場所ではありません。

子どもたちが安心して過ごせる「心の居場所」であり、それぞれが自分の興味や関心を探求できる「学びの場」でもあります。