令和8年度 就学前児童施設長研修(1)中核市研修の合同開催
- 公開日
- 2026/08/04
- 更新日
- 2026/08/04
教育研修課
令和8年7月24日(金)に、神戸常盤大学 山下敦子教授を招聘し「多様な子どもたちが安心して学び育つためにーインクルーシブ教育時代の支援の在り方―」と題した研修を開催しました。
市内の公私立保育・教育施設および支援機関の管理職が集まり、「自立」とは頼れる先を増やすことであること、その前提として職員も子どもも保護者も困ったことや自分の思いを安心して伝えられる環境とは何かなど、様々な視点で対話を広げ深めていただきました。
参加者の多様な気づきを以下に紹介します。
1. 「多様性の捉え方」について
「『多様性=障害のある子への配慮』と狭く捉えていましたが、経験の違いや家庭環境、外国籍、英才など、すべての子どもが固有の多様性を持っているという本来の意味に気づかされました。」
「特別な配慮が必要な子だけでなく、クラスの子どもたち全員がそれぞれ違う魅力や可能性を持った『多様な存在』であるという視点に立ち返ることができました。」
「日頃のインクルーシブな環境調整が、そのまま災害時の配慮(インクルーシブ防災)に直結するという視点を知り、日常の保育と非常時の備えが一つに繋がりました。」
2「自立」の捉え直しについて
「『自立=一人でできること』と思い込んでいましたが、『困ったときに助けを求められる頼り先をたくさん持つこと』という言葉にハッとさせられました。子どもたちが安心して『助けて』と言える環境づくりから始めたいです。」
3「行動の背景」への気づきについて
「『困った行動をする子』ではなく『その子が何に困っているのか』という視点(氷山モデル)で捉え直す大切さを学びました。表面的な指導ではなく、感覚や見通しの持たせ方など、環境の側をどう整えるかを職員と一緒に考えていきます。」
4「公平な支援・環境づくり」について
「全員に同じ対応をすることが平等だと思っていましたが、その子の特性に応じた『公平な支援』こそが必要なのだと実感しました。特定の子のためだけでなく、クラス全体が過ごしやすくなる基礎的環境(ユニバーサルデザイン)を整えていきます。」
5「チーム・大人の安心感」について
「子どもたちが安心して過ごすためには、まず私たち保育者が安心して悩みや思いを語り合える環境が必要だと痛感しました。担任一人に抱え込ませず、園全体で子どもを理解し支え合える『ワンチーム』をめざします。」
6「公私立・施設を超えた連携」について
「公立・私立や施設の種類を超えて他の管理職の方々と対話し、同じ悩みを抱えながら子どもたちに向き合っていることを知れて心強く思いました。園の垣根を越え、地域全体で子どもたちを育んでいく大きな一歩になりました。」
施設の種類や立場の違いを超え、「子どもたち一人ひとりの笑顔と安心のために、私たちができることは何か」を熱く語り合った充実のひとときとなりました。