学校日記

7月16日 6年 消防士さんによる着衣泳指導「浮いて待て」

公開日
2025/07/16
更新日
2025/07/16

6年生

本日、6年生を対象に消防士の方2名を講師にお迎えし、着衣泳の学習を行いました。テーマは「浮いて待て」。万が一、水難事故に遭遇した時、自分の命を守るための大切な行動について学びました。




教えていただいたのは「背ウキ」の方法。




* 顎を上げて、空を向くように


* 騒がない、もがかない、口は閉じる


* 両手を上げ、両足を大きく広げてバランスをとる


* 助けを呼びたくなるが、肺の空気が抜けると沈むため、声を出さない




消防士さんからは「人の体の98%は沈む。残り2%を浮かせてバランスを取る。肺に入れた空気が浮き輪の役割になる」と、命を守る理屈もわかりやすく説明していただきました。




ペットボトルを使って浮く練習をした後には、これまでの学びを生かして、全員が5分間(実際には6分間!)浮いて待つことに成功しました。




見学していた4人の児童も、浮いている友達を一生懸命に応援していました。


「がんばれー!」「足広げてー!」という大きな声援がプールに響き渡り、プール全体が一体となって命を守る学習に取り組む温かい空気に包まれました。




一見すると簡単そうに見える「背ウキ」ですが、長時間同じ姿勢で浮き続けることはとても難しく、指導にも高度な技術が必要です。


今回の学習は、まさにプロである消防士さんだからこそ実現できた、貴重な命の学びとなりました。




最後に消防士さんからは、次のようなお話がありました。




* 誰もが水難事故に遭わないとは限らない。


* 練習していなければ、万が一のときに命を守れない。


* ランドセルは浮く。


* 誰かが溺れていたときは助けに行ってはいけない。


   代わりに「浮くものを投げる・救急車を呼ぶ・応援する・励ます」ことが大事。


* 夏の水辺に行くときには、ライフジャケットの着用を保護者の方にぜひお願いしたい。




夏休みを目前にしたこの時期、今回の学習は、まさに子どもたちの命を守る力を育む大切な機会となりました。


消防士のお2人、本当にありがとうございました。


そして6年生のみなさん、自分の命も、周りの命も守れる人になっていきましょう。