名探偵は君たちだ! 6年生が挑む「5種類の水溶液」正体当て実験!〜 見た目、におい、そしてリトマス紙… 手がかりを元に推理を重ね
- 公開日
- 2025/10/10
- 更新日
- 2025/10/10
6年生
理科の授業で、無色透明な5種類の水溶液の正体を突き止める実験に挑戦しました。
今回子どもたちが区別を試みたのは、次の5つの水溶液です。
食塩水
うすい塩酸
アンモニア水
炭酸水
重そう水
どの水溶液も見た目はそっくり。まるで名探偵になった気分で、子どもたちはそれぞれの性質を丁寧に調べ、謎の液体の正体に迫りました。
ステップ1:五感でヒントを探せ!
まず最初に行われたのは、「見た目」と「におい」の観察です。
「においをかぐときは、直接鼻を近づけずに、手で仰いでね」という先生からの注意を守り、子どもたちは慎重ににおいを確かめました。
多くの水溶液は無臭でしたが、「ツンとしたにおいがする!」と、すぐにアンモニア水を特定できたグループもありました。
炭酸水は、よく見るとわずかに泡が出ていることや、試験管を振ると泡が勢いよく発生するという特徴から、見分けることができました。
この段階で2種類の正体を突き止めた子どもたちは、「よっしゃ!」「においが一番分かりやすい」と盛り上がりました。
ステップ2:蒸発させて残るものをチェック!
残りの3種類の水溶液を区別する手がかりの一つとして選ばれたのが、「水を蒸発させた後の様子」です。
蒸発皿にそれぞれの水溶液を少量取り、ガスバーナーで加熱して水分を飛ばします。
加熱後、皿に白い粉が残ったのは、予想通り食塩水でした。「塩の結晶が残った!」「これが溶けていたものか!」と、溶けていた物質の存在を実感しました。
食塩水以外は加熱しても何も残らず、うすい塩酸、重そう水、炭酸水(すでに特定済み)は、水に溶けているものが固体ではないことが確認されました。
ステップ3:決定的な証拠!リトマス紙の色の変化
最後の切り札は、リトマス紙を使った性質の調査です。リトマス紙は、水溶液を酸性・中性・アルカリ性の3つに分けることができる便利な道具です。
子どもたちは、それぞれの水溶液に青色と赤色のリトマス紙を浸し、色の変化を丁寧に記録しました。
この結果から、
赤色に変わったのは、うすい塩酸と炭酸水(酸性)。
青色に変わったのは、アンモニア水と重そう水(アルカリ性)。
どちらも変わらなかったのは、食塩水(中性)。
といったように、水溶液を性質によってグループ分けすることができました。
ゴール!見事正体を特定!
リトマス紙の結果と、これまでの実験で得たヒントを総合して、子どもたちは見事に5種類の水溶液の正体を全て突き止めました。
「見た目や蒸発後の様子ではわからなかった塩酸と重そう水が、リトマス紙で区別できた!」と、性質を調べる実験の意義を実感できたようです。
身の回りにある水溶液の中には、安全に注意して扱わなければならないものもあります。今回の実験を通じて、子どもたちは水溶液の様々な性質を理解するとともに、安全に実験を進めるための技能もしっかりと身につけることができました。
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