ありがとうの言葉 日常の「当たり前」を感謝に変える魔法
- 公開日
- 2025/10/21
- 更新日
- 2025/10/21
4年生
道徳の授業の様子です。
私たちは毎日、ご飯を食べたり、歯を磨いたり、学校に行ったりと、たくさんの行動をしています。この授業では、そんな日常の「当たり前」を立ち止まって見つめ直し、「ありがとう」の言葉が持つ深い意味と、その力が生み出す感謝の行動を学びました。
1. 「当たり前」ってなんだろう?
授業の冒頭、みんなで「当たり前の行動・習慣」をリストアップしました。
ご飯を食べる
顔を洗う
寝癖を直す
学校に行く
など、多くの友だちが「みんながよくすること」「日常的でなくならないこと」を挙げました。
先生は、この「当たり前」の反対には「特別」「不自然」、そして「ありがたい」があることを教えてくれました。
当たり前 = いつもあること ありがたい = あることが難しいこと
この対比を理解することで、日常に埋もれていた小さな恩恵に光が当たります。
2. 「ありがとう」の語源と、心が温まる効用
教科書「ありがとうの言葉」の事例から、私たちは「ありがとう」の語源を学びました。
もともと「ありがたし」という言葉から来ており、「あることが難しい」「この世にめったにないほど素晴らしいもの」という意味があるそうです。
エピソード:失くした帽子が教えてくれたこと
主人公のひろし君が、大切なプロ野球選手のサイン入り帽子を失くし、それが近所の人のおかげで戻ってきたとき、「わー、よかった。ありがとうございます」と自然に言葉が出ました。そして、祖母が誰かに手紙で「先日はありがとうございました」と書く姿を見て、「ありがたし」の本当の意味を知ります。
このエピソードは、「ありがとう」が単なるお礼ではなく、「滅多にない幸運に恵まれたことへの感動」の表現であり、言われた相手をとてもいい気持ちにさせる魔法の言葉であることを示してくれました。
「ありがとう」という言葉は、みんなをとてもいい気持ちにさせるものかもしれません。
3. 当たり前を支える「誰かの支え」~沖縄の家族事例~
授業の後半では、沖縄県島に暮らす家族の事例が紹介されました。裕福ではない環境で、お母さんがほぼ一人で3人兄弟を育てたというお話です。
「朝起きたら家族がいるのは当たり前ですか。優しい言葉を書き続けてくれている人がいるのは当たり前ですか。あなたの味方がいてくれることは当たり前ですか。」
先生は、連続的に私たちに問いかけました。
私たちが「当たり前」と感じている毎日の生活の裏には、家族や周囲の人の、絶え間ない努力、忍耐、そして無条件の愛があることを再認識させられました。
お話のお母さんのように、厳しい言葉をかけながらも、息子を信じ、そっと行動で支え続けた姿勢(息子の作った曲を車でリピートして聴いていたなど)は、感謝は「気持ち」だけでなく、「行動」で示すことの大切さを教えてくれます。
信じるだけじゃ意味ない。気持ちだけじゃなくて!
この授業を通して、私たちは日常の中に隠れている数多くの「ありがたい」を発見し、それを「ありがとう」という言葉と具体的な「行動」で返していくことの重要性を学びました。
今日から、小さなことにも「ありがとう」を伝え、当たり前を支えてくれている人たちに感謝の行動を返していきたいですね!
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