粘土でつくる、はじめての「あ」!国語の授業でひらがな練習
- 公開日
- 2025/04/16
- 更新日
- 2025/04/16
1年生
国語の授業は、いつもと少し違います。机の上には、粘土が用意されています。
今日の課題は、ひらがなの最初の文字、「あ」を粘土で作ること!
担任の先生が「今日はみんなで、『あ』を粘土で作ってみましょう!」と声をかけると、子どもたちの目はキラキラと輝き出しました。初めて粘土に触る子もいるかな?少し緊張した面持ちで、先生の説明に耳を傾けています。
先生は、大きな「あ」の字を見せながら、書き順や線の形を丁寧に説明します。「最初は、お山みたいな形を作って…」「次は、ここから丸を書いて…」「最後に、ちょんと跳ねるように線を引きます」。子どもたちは、先生の言葉に合わせて、粘土を手のひらで優しく転がしたり、指先で細長く伸ばしたり、思い思いの形を作り始めました。
最初は戸惑っていた子も、隣の友達の作品を参考にしたり、先生にアドバイスをもらったりしながら、少しずつ「あ」の形に近づけていきます。太くてどっしりとした「あ」や、細くて可愛らしい「あ」、中には個性的な形に仕上がった「あ」も!
「先生見てー!できたよ!」
あちらこちらから、元気いっぱいの声が上がります。先生は一人ひとりの作品を見て回り、「上手にできたね!」「ここをもう少し丸くすると、もっと『あ』らしくなるよ」と、丁寧に声をかけていきます。
粘土の感触を楽しみながら、指先を一生懸命に動かす子どもたち。普段は鉛筆を持つ手に、粘土の温かさが伝わってきます。立体的に文字を作ることで、平面の文字だけでは感じにくい、線の流れや形の特徴を、体全体で学ぶことができるのかもしれません。
授業の終わりには、子どもたちが作った「あ」が棚の上に並びました。一つとして同じものはない、個性豊かな「あ」の文字たち。どの子の顔にも、満足そうな笑顔が輝いています。
この日の授業を通して、子どもたちはひらがなを「見て、書いて」覚えるだけでなく、「触って、作って」覚えるという、新しい体験をしました。粘土の温もりとともに、初めてのひらがな「あ」は、子どもたちの心にしっかりと刻まれたことでしょう。
さあ、次はどんなひらがなを粘土で作るのかな?楽しみですね!
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