体育館で「丸い形」を体感!
- 公開日
- 2025/10/28
- 更新日
- 2025/10/28
3年生
〜玉入れの球から「円」の概念へ〜
算数「丸い形を調べよう」の学習として、体育館で特別な授業に臨みました。単なる座学ではなく、体全体を使って丸い形(円)の性質を考える、活動的な時間となりました。
体育館に集合!玉入れの球が教材に
授業の導入で使われたのは、おなじみの玉入れの球です。
「玉入れで、籠に玉が入りやすい場所はどこだろう?」という先生の問いかけから、子どもたちは活発に意見を出し合いました。「籠の真下がいい!」「ちょっと離れたところから山なりに投げると入るよ!」など、これまでの経験に基づいた意見が飛び交います。
「どこから投げても同じ」距離の探求
議論の焦点は、「距離」に移りました。
「籠から同じ距離の場所」に立ち、そこから玉を投げれば、どの場所からでも同じように玉が入りやすいのではないか?という予想が立てられました。
子どもたちは実際にメジャーやひもを使って、籠(中心)から一定の距離の地点を体育館の床に印をつけたり、立ったりしてみました。
「ここからだと投げやすい」「あれ?ちょっと遠い気がする」など、場所を変えながら試行錯誤を繰り返す中で、子どもたちは中心から等しい距離にある点の集合が、どのような形になるのかを体感し始めました。
児童の気づきから生まれたキーワード「円」
いくつかの地点を検証し、それらを線で結んでいくと、床には見事な丸い形が現れました。
その形を見て、一人の児童から「あ!これって円だ!」という言葉が飛び出しました。まさに、活動を通じた深い学びの瞬間でした。
授業のまとめとして、子どもたちは「円とは、一つの点(中心)から等しい距離にある点をつないでできる丸い形だ」という定義を、体で感じた実感を伴って理解することができました。
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