6月23日 「小数の割り算」 〜米の重さとかさから考える、もとにする量〜
- 公開日
- 2025/06/25
- 更新日
- 2025/06/25
6年生
算数の授業では、「小数の割り算」の単元で、 今日の問題はこちらです。
「米 5分の3 リットルの重さを測ったら、2分の1 kgでした」
この問題に対し、以下の2つの問いが提示されました。
① この米の1Lの重さは何kgですか? ② この米1kgのかさは何Lですか?
子どもたちはまず、それぞれの問いを解く前に、先生から「これからの算数の学習にも繋がる大切な考え方だから」と前置きがあり、「もとにする量はどちらか」を説明するよう求められました。
子どもたちの思考と議論
最初は少し戸惑いの声も聞かれましたが、すぐに活発な議論が始まりました。
「①の『1Lの重さ』を求めるなら、もとにする量は『重さ』じゃないかな?」 「いや、基準が『1L』だから、『リットル』がもとにする量になると思う!」
といった意見が飛び交いました。
特に印象的だったのは、ある児童が「単位に注目すると分かりやすい」と発言したことです。
「『1Lあたり何kg』と聞かれているのだから、基準となる『1L』がもとにする量で、それに対する『kg』が比べられる量になると思います。だから、式は・・・」
と、具体的な計算式まで見通して説明してくれました。
また、②の問いについても、
「今度は『1kgあたり何L』だから、『1kg』がもとにする量。だから、式は ・・・!」
と、自信を持って発表する児童もいました。
先生の解説と学びの深化
子どもたちの活発な議論の後、先生はそれぞれの問いにおける「もとにする量」を明確にし、なぜそれがもとにする量になるのかを丁寧に解説しました。
「皆さんの言う通り、割り算では『1あたり量』を求めることが多く、その『1あたり』の基準となる量が『もとにする量』になります。今回の問題では、①は『1Lあたり』、②は『1kgあたり』を求めているので、それぞれ『リットル』と『kg』がもとにする量になりますね。」
今回の授業を通して、子どもたちは単に計算方法を学ぶだけでなく、「もとにする量」という概念をしっかりと理解し、それが小数の割り算の式を立てる上でいかに重要であるかを実感することができました。
この「もとにする量」を意識する考え方は、今後の割合や比の学習にも繋がる大切な土台となるでしょう。