第7回校長会 副教育長の講話
- 公開日
- 2024/11/11
- 更新日
- 2024/11/11
教育長・副教育長・部長 あいさつ
11月6日開催の校長会にて
私は、LeaderのLはlisteningのLだと思っています。
傾聴したことを受けて、Encourage 励まして、元気づける、勇気づける、「気」を奮い立たせることが大切だと考えています。
リーダーの姿勢は、校長先生の姿見となります。
また、校長先生の姿勢は、教職員の姿見となります。
さらに、教職員の姿勢は、子どもたちの姿見になります。
大阪市内で荒れに荒れた中学校を、PBSで立て直した管理職がいます。
大阪市立中学校の谷川雄一教頭先生です。
さて、PBSとは何の略でしょうか?
それは、Positive Behavior Supportの略称です。
この研修を受講した私自身の感想は、PBSに取り組めば「叱る依存がとまらない」先生、「叱ることを強いられている」先生が救われるということです。
PBSを実践すれば、結果として子どもたちは成長し、安心して楽しい学校生活が送れるになるにちがいありません。
谷川教頭先生の許可を得ていますので、PBSの取組概要を少しだけ説明させて頂きます。
まず、PBSとは、困った行動を減らす指導から、望ましい行動を増やす支援にする、まさに発想の転換だと言われます。
事前指導では「子どもの良さを引き出す工夫」
事後指導では「その良い行動を繰り返しやすくする工夫」
PBSの取組を行った結果、子どもたちの意識は大きく変わりました。
繰り返しになりますが、PBSで学校の風土が変わります。
・不登校生徒数が減少し、
・問題行動が減少し
・教員の指導力向上やメンタルヘルスにも貢献し、
・最後に学力が向上します。
さて、すべての子どもたちに共通した願いとは何でしょうか?
それは、
〇ほめられたい(認められたい)
〇役に立ちたい
〇自分の意思や気持ちを伝えたい(関わりたい)
〇学びたい(もっと知りたい)
〇新しいことに挑戦したい、です。
PBSの取組は、こうした子どもたちの願いにこたえる取組であり、発達支持的生徒指導で学校がよくなった好事例だと思います。
参考にして頂ければ幸いです。
※押しの一冊とは
「叱れば人は育つ」は幻想 著者村中直人氏 PHP研究所