11月27日（水）、生徒指導Project Teamのメンバー20名で大阪市立心和中学校を訪問しました。この学校は、「学びの多様化学校」、いわゆる「不登校特例校」として今年度新たに開校され、大阪では初めての取組となっています。夜間中学校も併設されており、多様な教育的ニーズを抱える生徒たちに寄り添った支援を提供している学校です。

　特に印象的だったのは、北欧の家具メーカーIKEAと共同でデザインされた温かみのある施設環境です。大人数で話し合うための談話室や、一人で落ち着いて過ごせる個別ブースなど、さまざまな子どもの居場所を作る工夫が随所に見られました。これらの空間から、「子どもたち一人ひとりを大切にする」という学校の姿勢を感じ取ることができました。

　視察では、校長先生から学校の理念や取組についてお話を伺った後、施設の見学を行いました。参加した先生方からは、「教育環境が子どもたちの心に与える影響を改めて実感した」「自校にも取り入れられる工夫がいくつもあった」といった声が寄せられました。また、施設見学後にはグループ協議を行い、学んだことや自校で実践できそうなアイデアを共有しました。そこでは、日々の子どもたちとの接し方についても活発な意見が交わされ、非常に前向きな時間となりました。

　今回の視察を通じて、不登校への支援だけでなく、不登校そのものを防ぐためのたくさんのヒントを得ることができました。安全で安心できる学校づくりには、環境だけでなく、子どもたちに寄り添う温かな姿勢が欠かせません。私たち生徒指導Project Teamでは、こうした学びを各学校に持ち帰り、さらなる実践につなげていきます。今後も活動を通じて、すべての子どもたちが安心して過ごせる学校環境をめざしていきますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。