学校日記

平和の心をつなぐ鶴 ~6年生から1年生へ、優しさあふれる平和学習~

公開日
2025/10/17
更新日
2025/10/17

6年生

修学旅行を27日後に控えた6年生が中心となり、平和への願いを込めた折り鶴作りが今年も温かい雰囲気の中で行われました。

最高学年の6年生が1年生の教室を訪れ、平和への思いと折り鶴の作り方を伝える心温まる異学年交流となりました。

平和への第一歩、6年生による読み聞かせ

交流の始まりは、静かで厳かな時間でした。6年生が平和記念資料館でいただいた低学年向け教材『はじめてのヒロシマ』を1年生に読み聞かせを行いました。戦争の悲しさや平和の尊さについて、6年生の真剣な声が教室に響き渡ります。1年生は、時折不安そうな表情を見せながらも、真剣にその物語に耳を傾けていました。この読み聞かせを通して、平和学習の意義が1年生の心にも深く刻まれたことでしょう。

優しく、丁寧に。折り鶴の輪が広がる

読み聞かせの後はいよいよ折り鶴作りです。6年生と1年生がグループになり、6年生が1年生に折り鶴の折り方を優しく教えました。

「ここは、こうだよ」「ゆっくりでいいよ」

1年生が難しそうにしていると、6年生はすぐに隣に寄り添い、小さな手に合わせてゆっくりと手順を説明します。お兄さん、お姉さんの温かいサポートのおかげで、1年生もめげずに最後まで挑戦する姿が見られました。

温かい心がつむぐ千羽鶴

活動中、教室は終始とても温かい雰囲気に包まれました。折り方を教える真剣な6年生の表情と、一生懸命に取り組む1年生の姿は、まさしく異学年交流の素晴らしさを示しています。

この日折られた折り鶴は、全校で折る千羽鶴に繋げられます。平和の大切さを学び、それを下の学年に伝え、行動で示した6年生。その思いを受け取り、真剣に鶴を折った1年生。

この平和学習は、単なる折り紙の時間ではなく、平和への願いと、優しさの心を下級生へとつなぐ大切なバトンとなりました。

異学年の交流を通して、平和の尊さが次世代へ受け継がれていく、心温まる一日となりました。