学校日記

算数 「私が選んだこの問題!」解説を通して理解を深める学び

公開日
2025/05/09
更新日
2025/05/17

6年生

算数の授業は、いつもと少し違う特別な雰囲気で始まりました。

今回のテーマは「式と計算」。教科書の問題をただ解くだけでなく、自分たちで問題を選び、その解き方をみんなに解説するという、主体的な学びを深める取り組みが行われたのです。

先生からこの取り組みについて説明があると、子どもたちの間には期待と少しの緊張感が広がりました。

「今日は、どの問題を解説するか、じっくり選んで、みんなに分かりやすく説明するための練習をしましょう。」先生の言葉に、子どもたちは早速教科書を見始めました。

「この問題、ちょっと難しいけど、解き方を説明できたら面白そう!」 「僕は、この計算の順序がポイントになる問題を解説したいな。」 「図や言葉を使って説明すると分かりやすいかな?」

子どもたちは、真剣な眼差しで教科書の問題を読み込み、自分の言葉でどのように解説するかを考えながら、相談していました。単に答えを求めるだけでなく、「なぜそうなるのか」「どう考えれば解けるのか」という過程を理解しようとする姿勢が素晴らしいです。

問題を選んだら、いよいよ解説の練習です。 自分のノートに書き出す子、実際に声に出して説明してみる子、友達同士で互いに解説し合い、分かりにくいところや改善点を見つけようとする子など、教室のあちこちで 主体的な学びの姿が見られました。

「えっと、最初はここを計算して…、その次にこの数をかけると…」 「うんうん、その順番で合っているよ。でも、なんでそうなるのかをもっと詳しく説明すると、みんなに伝わりやすいんじゃないかな?」 「図を使うと、数量の関係が分かりやすくなるかもしれないよ。」

先生は、子どもたちの練習の様子を見守りながら、困っている子にはヒントを与えたり、より分かりやすく説明するためのアドバイスを送ったりしていました。「素晴らしいね!その説明なら、みんなきっとよく分かるよ。自信を持って発表してごらん。」先生の温かい励ましの言葉が、子どもたちの背中をそっと押していました。

問題を解くことはもちろん大切ですが、自分がどのように考え、問題を解決したのかを人に伝えることは、さらに深い理解につながります。今日の練習を通して、子どもたちは論理的に説明する力、相手に分かりやすく伝えるための工夫、そして何よりも、学びを共有する喜びを実感したことでしょう。

次の授業では、いよいよみんなの前で解説を行う本番です。今日の練習の成果を発揮し、それぞれが選んだ問題を通して、学びの輪がさらに大きく広がることが期待されます。