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9月3日 『今、気になっていること』『本当はやりたいこと』で深まる絆
- 公開日
- 2025/09/04
- 更新日
- 2025/09/04
研修
「明日会(あしたかい)」を開催しました。
今回は「今気になっていること」や「本当はやりたいこと」という、普段の業務ではなかなか話す機会のないテーマで語り合う時間となりました。
いつもと違う、新しい発見の連続
いつもは仕事の話が中心ですが、お互いの内面に触れる貴重な機会です。
ベテランから若手まで、普段は聞けない意外な一面が次々と明らかになります。仕事では見せない真剣な表情や、夢を語る時のキラキラした目に、参加者たちは驚きと親近感を覚えていました。
共感と応援が生まれた時間
会話が自然に生まれ、参加者たちは互いの話に耳を傾け、共感し、応援し合います。垣根を越え、お互いを一人の人間として深く知ることができた時間でした。
繋がりを再認識し、明日への活力を得る
今回の「明日会」は、参加者同士の間に温かい空気を生み出しました。
今回の交流を通じて、私たちは単なる同僚ではなく、お互いの人生を応援し合える仲間であることを再認識しました。
この経験が、明日からのコミュニケーションやチームワークに良い影響を与えることは間違いありません。
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夏休みも大活躍!本校の先生の取り組みをご紹介!!
- 公開日
- 2025/09/02
- 更新日
- 2025/09/02
研修
本校の先生たちが、この夏休みも様々な場所で活躍しました!
他校での研修会や枚方市の研修会の講師を務めたり、全国大会で研究発表を行ったりするなど、本校の教員は精力的に活動しています。
これは、先生たち一人ひとりが学びを止めず、お互いに高め合っている証拠です。
先生たちが得た知識や経験は、きっとこれからの授業や学校生活に活かされていくことでしょう。
これからも、先生たちと一緒に学び、成長していけることを楽しみにしています!
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8月29日 『子どもにどう平和を伝えるか』岡川陽介先生に学ぶ平和学習研修会
- 公開日
- 2025/09/01
- 更新日
- 2025/09/01
研修
西牧野小学校で「子どもにどう平和を伝えるか」をテーマに、枚方市立川越小学校の指導教諭、岡川陽介先生を講師にお迎えした研修会を開催しました。
平和学習というと、少し堅苦しいイメージがあるかもしれません。しかし、岡川先生は子どもたちの心に寄り添い、平和の尊さを「自分ごと」として感じてもらうための様々な工夫や実践を、熱い想いとともに語ってくださいました。
なぜ平和学習が必要なのか?
研修会は、「平和学習の目的は何か」という問いかけから始まりました。先生は、知識を教え込むだけでなく、子どもたち自身が「なぜ戦争をしてはいけないのか」を考え、感じることが大切だと強調されました。
そこで重要なのが、想像力です。 戦争を経験したことのない子どもたちにとって、想像力を働かせることは非常に難しいことです。しかし、絵本や映像、音楽を活用することで、当時の人々の暮らしや心情に思いを馳せることができます。
例えば、岡川先生は谷川俊太郎さんの絵本『戦争しない』を読み聞かせ、子どもたちに「戦争の本質」について問いかけます。また、平和公園が80年前は商店街や繁華街だったこと、そこに人々が笑顔で暮らしていたことを、当時の写真やアニメを使って伝えます。
「平和公園は最初から緑豊かな場所ではなかった。そこに住んでいた人たちの営みを想像することで、被爆の悲惨さがより心に響くのです」という先生の言葉が印象的でした。
記憶を未来へつなぐ
現在、被爆者の平均年齢は86歳を超え、あと10年もすれば直接体験を語れる人がほとんどいなくなってしまうという現実があります。記憶の風化が深刻な課題となる中で、私たちはどうすればよいのでしょうか。
岡川先生は、広島平和記念資料館の「魂の叫び」の展示や、遺品に込められた持ち主や家族の想いを子どもたちに伝える活動を紹介してくださいました。ベルトを握りしめて亡くなった少年、家族を探し続けた被爆者の話...。こうした個人の体験を通じて、子どもたちは戦争が単なる過去の出来事ではなく、一人ひとりの人生を奪った悲しい事実であることを学びます。
そして、川越小学校では、資料館の遺品を一つ選び、持ち主や被爆状況を調べて詩を書くというユニークな取り組みを行っています。 「遺品になりきって詩を書くことで、子どもたちは被害者の心情を追体験し、平和の大切さを自分ごととして捉えることができるのです」と先生は語ります。
子どもたちの「無関心」の壁を越える
研修会では、広島と比べて大阪では原爆の日を知らない子どもが多いという現状も報告されました。しかし、岡川先生は「子どもたちは無関心なのではなく、単に知る機会がないだけ」だと断言します。
授業で原爆の話をした後、関連する本を図書室で探す子どもがいたり、最初は関心がなかった子も熱心に話を聞くようになったりする様子は、子どもたちの知的好奇心や感受性の豊かさを示しています。
平和学習は、一度きりの特別なものではなく、普段の授業や日々の会話の中で、小さなきっかけを作ることが大切です。絵本やテレビの話題から、少しずつ平和への意識を育んでいくことができる、という先生からのメッセージは、私たち教員だけでなく、すべての人へのヒントとなるでしょう。
今回の研修会は、平和の尊さを伝えることの難しさと同時に、その重要性を改めて考える貴重な機会となりました。岡川先生の温かい語り口と実践に基づいたお話から、子どもたちの未来のために、今私たちに何ができるのか、そのヒントをたくさんいただきました。
あなたにとって、「平和」とはどんなことですか?
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中山芳一先生を講師にお迎え、研修を実施!!
- 公開日
- 2025/08/27
- 更新日
- 2025/08/27
研修
本日、All HEROs 合同会社代表でIPU環太平洋大学特命教授の中山芳一先生を講師にお招きし、教員研修を実施しました。約2時間にわたる研修は、中山先生が提唱するギミックブラッシュアップシートの活用法を学ぶことを目的としました。
研修では、3つのテーマに沿ってシートを活用し、先生方による活発な意見交換が行われました。
1. 1学期の成功体験を振り返る 「手応えを感じた1学期の授業」をテーマに、先生方が各自の授業を書き起こしました。成功した授業の要素を言語化することで、指導のポイントを改めて確認し、他の先生方と共有することができました。
2. 2学期の授業を具体的に計画する 「2学期にやってみたい授業」をギミックブラッシュアップシートに落とし込み、具体的な授業案を提案しました。アイデアを視覚化することで、より実践的な検討が進みました。
3. 研究授業のグループ提案 10月3日に研究授業を担当する先生の国語の授業について、グループで授業案を作成しました。先生方の活発な議論により、様々な視点を取り入れた魅力的な授業のアイデアが次々と生まれました。
終始、先生方の熱心な共有と検討が続き、活気に満ちた研修となりました。ギミックブラッシュアップシートを活用することで、先生方一人ひとりの経験やアイデアが引き出され、学校全体で授業を磨き上げる素晴らしい機会となりました。
10月の研究授業が今からとても楽しみです。
うらら幼稚園の先生方も参加してくださり、ありがとうございました。
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NEXT GIGAに向けた学びの未来を語る!令和7年度 大阪府放送・視聴覚教育研究会 夏期研修会
- 公開日
- 2025/08/04
- 更新日
- 2025/08/04
研修
本日、大阪府放送・視聴覚教育研究会にて、今後の教育のあり方について考える夏期研修会が開催されました。今回は「NEXT GIGA」時代を見据え、3つの実践発表と先進的な実践発表や示唆に富む講演が多数行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
1. 個別最適な学びで求められる「自己決定と自己抑制」
園田学園大学の堀田 博史教授が登壇。『個別最適な学びで求められる自己決定と自己抑制』をテーマに、子どもたちが自ら学びを選択し、計画的に進めていくことの重要性について語られました。一方で、「自己抑制」の力も不可欠であると強調。両輪をバランスよく育むための具体的なアプローチが示されました。
2. NHK for Schoolの活用事例と未来
続いて、NHKの番組制作者による『NHK for School活用について』の発表が行われました。多様なコンテンツがどのように授業で活用されているか、実践事例を交えながら紹介。視聴覚教材としての従来の役割に加え、探究学習や協働学習を促すツールとしての可能性についても触れられ、参加者の関心を引きました。
3. AI時代の教育とこれからのNHK for School
最後に、札幌国際大学の安井 政樹准教授が『AI時代の教育とこれからのNHK for School活用』と題して講演。AI技術の進化が教育現場に与える影響を解説し、AIが担うべき役割と、人間である教師が担うべき役割について提言されました。その上で、NHK for SchoolがAI時代において、子どもたちの創造性や思考力を育むための重要なコンテンツとなり得ることについて、具体的な活用法を交えて提案されました。
今回の研修会は、GIGAスクール構想の次なるステップを考える上で、非常に示唆に富む内容となりました。AI技術の進化に伴い、教育のあり方は常に変化していきます。
しかし、どんな時代においても「子どもたち一人ひとりの学びをどう豊かにするか」という本質的な問いは変わりません。今日の学びを、明日からの実践に活かしていきたいですね。
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7月25日 渚西中学校区小中合同研修
- 公開日
- 2025/07/28
- 更新日
- 2025/07/28
研修
7月25日、渚西中学校にて、渚西中学校・磯島小学校・西牧野小学校の教職員が一堂に会し、キャリア教育に関する小中合同研修が開催されました。
講師には、前京都市立岩倉北小学校長であり、現京都市教育委員会首席指導主事の三浦清孝先生をお招きし、「課題を可能性に変える学校づくり」をテーマに、子どもたちの主体性を引き出すキャリア教育の実践について深く学びました。
コロナ禍を乗り越え、子ども中心の学びへ
研修では、まずコロナ禍で直面した教育現場の課題と、それに対する対応が共有されました。
進行のポイント:
子どもたちの主体性を尊重: 2020年3月の休校という困難な状況下で、子どもたちや教職員が進むべき方向を見失いかけた中、京都市教育委員会からの通達による制限が多い中でも、子どもたちの主体性や成長を阻害しないよう工夫が凝らされました。
「京都キャリアパスポート」の活用: 同年スタートした「京都キャリアパスポート」が、子どもたちが「自分のやりたいこと」を記述し、主体的に学ぶための強力なツールとして活用されたことが報告されました。
また、「学びのオンオフ」について、本来子どもが主体的に決めるべきであるにもかかわらず、現状では教員が決めていることが多いという問題提起がありました。一斉指導や同質性の追求が、個々の子どもの成長や主体性を妨げる可能性があるため、今後は子どもたちの多様な興味関心に合わせた指導への転換が求められます。
学校行事は「キャリア形成の足場」
研修では、学校行事が単なるイベントではなく、子どもたちのキャリア形成において重要な役割を果たすことが強調されました。
学校行事の意義:
全員がスタートラインに立てる機会: 算数や国語の授業とは異なり、誰もがスタート地点に立ち、自分や他者のために何かをしたいという気持ちを引き出せる場となります。
年間計画との連動: 学校行事は単体で機能するのではなく、キャリア教育の年間計画と連動することで、子どもたちのキャリア形成を段階的に積み上げ、次の行事へとつなげます。始業式、一年生を迎える会、宿泊学習、運動会、学芸発表会などがその例として挙げられました。
自己決定の促進: 行事のゴールやスタートラインを子ども自身が設定できることが特徴であり、「できること」だけでなく「できそうなこと」「やってみたいこと」を目標にすることで、子どもたちの挑戦意欲を育みます。
キャリアパスポートフォリオと個別成長記録の重要性
岩倉北小学校での具体的な実践事例として、キャリアパスポートフォリオと個別成長記録の活用が紹介されました。
記録の具体的な運用例:
5年生からの作成: 5年生のスタート時にキャリアパスポートフォリオを作成し、得意なこと、良いところ、将来の夢などを記入。年間を通じて随時書き足していくことで、長期的な成長を可視化します。
行事ごとの振り返り: 一年生を迎える会や運動会、宿泊学習などの主要行事ごとに、スタート時の気持ち、取り組み、振り返りを記録。特に宿泊学習では、「友情と協力」を獲得した具体例として、火起こしを2人で協力して成功させた体験が赤字で書き加えられ、活動中の気持ちの変化を重視していることが示されました。
月間・週間の振り返り: 授業時間外に月ごとの振り返りを行い、色分けして「前向きな力」「全力」などを記録。週ごとの目標設定と振り返りを月ごとにキャリアパスポートに反映させることで、日々の学びがキャリア形成につながるよう工夫されています。
教科との連動: 国語や算数などの教科学習においても、前向きな自分や助け合いができた場面を記録し、自己評価に活用することで、教科横断的なキャリア教育を実践しています。
これらの記録は、子どもたち自身が成長や獲得した力を自覚するために不可欠であり、記録がないと6年間の学校生活で何を得たか分からないまま過ごしてしまうリスクがあるとのことでした。
委員会活動の改革と学校全体の「当たり前」に
キャリア教育は特別な時間だけでなく、学校生活全体で実践されるべきであるという考えのもと、岩倉北小学校では委員会活動の改革も行われました。
改革の経緯と成果:
リセット: 2020年に発生した「学校の課題」を機に、次年度の6年生担任と教務主任が委員会活動のリセットを提案。子どもたちが「どんな学校にしたいか」を提案し、それに基づいて委員会活動を再構築しました。
子ども主体での運営: 委員会数を減らし、5・6年生が必ず参加するルールを設け、人数差が大きい場合は子どもたち自身が話し合いで調整。この取り組みが2025年現在、5年目を迎え、「自分たちで学校を作る」という意識が当たり前の文化として定着しているそうです。
試行錯誤のプロセス: 休み時間を委員会活動に費やしすぎたため、企画委員会を廃止して全員で話し合う方式に変更するなどの試行錯誤も経て、より良い運営方法を模索していることが紹介されました。
小中連携、そして「ゼロ歳から18歳まで」のキャリア教育へ
研修の後半では、渚西中学校区におけるキャリア教育の取り組みと、今後の展望が共有されました。
校区全体の取り組み:
9年間全体計画の作成: 今年度、磯島小学校を中心にキャリア教育の9年間全体計画が作成されました。育成指標を可視化・共有し、系統的に積み上げることを目指しています。
他校事例からの学び: 福島県棚倉小学校の視察事例を参考に、キャリアパスポートの活用を進めています。
中学校区全体での連携: 西牧野小学校、渚西中学校とも連携し、キャリアパスポートの交流会も実施するなど、中学校区全体での取り組みが始まっています。
三浦先生からの助言と今後の課題:
「ゼロ歳から18歳まで」の視点: 小中9年間だけでなく、就学前や高校も含めたシームレスな連携が重要であり、京都市では「ゼロ歳から18歳までのキャリア教育」を意識しているとのことでした。
キャリアパスポートを中心とした情報共有: キャリアパスポートを中心に据え、小中高での情報共有・連携を推進していくことが今後の課題として挙げられました。
質疑応答と今後の展望
グループディスカッションでは、参加教員同士で活発な意見交換が行われました。その後の質疑応答では、書くことが苦手な子どもたちへのキャリアパスポートの活用方法や、中学校での連携の課題など、具体的な実践に関する質問が出ました。
今後の展開:
多様な記録方法の活用: 書くことが難しい子どもたちには、写真や録音など多様な記録方法を活用し、日々の記録を通じて達成感や振り返りの機会を提供していく方針です。
小中連携のさらなる強化: 中学校との連携が依然として課題であり、今後も合同研修などを通じて、児童生徒の成長を支える体制を強化していくことが確認されました。
教職員の意識改革: 管理職による研修参加の経験から、現場での体験や見学の重要性が再認識され、子ども中心の教育観を全教職員に浸透させるための取り組みが求められます。
リソースの確保: 小中高連携やキャリア教育推進のためには、人的・金銭的リソースの確保が必要であるという意見も出され、今後の支援体制強化に向けて上層部への働きかけも視野に入れています。
今回の研修は、キャリア教育が「特別な時間」ではなく、子どもたちの「目的意識」を育むための「学校生活全体」で実践されるべきものであることを再認識する貴重な機会となりました。子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すため、渚西中学校区の各学校が連携し、キャリア教育のさらなる推進に取り組んでまいります。
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7月25日 『笑顔の学校』プロジェクト
- 公開日
- 2025/07/28
- 更新日
- 2025/07/28
研修
7月25日、教職員の働き方改革、業務改善、労働安全衛生、ワークエンゲージメントの推進を目的とした「笑顔の学校」プロジェクト第1回交流・研修会が開催されました。
本研修会では、各校の取り組み共有や専門家による講演を通じて、新たな視点やアイデアを得る貴重な機会となりました。
会議の主な内容
1. 各校の取り組み交流と業務改善
各学校が業務改善、ワークエンゲージメント、労働安全衛生の3つの観点からバランスの取れた取り組みを進めている現状が共有されました。
2. ストレスチェック・メンタルヘルス対策
前期のストレスチェック結果をもとに、今後の対応を検討するとのことです。心理的安全性の高い職場づくりを目指し、メンタルヘルスサポートも継続的に行われています。
3. 労働安全衛生体制の構築と衛生委員会の運用
信州大学准教授の荒井英治郎先生より、「労働安全衛生体制の構築と衛生委員会の運用」について講演がありました。衛生委員会の形骸化を防ぎ、心身の健康維持を重視した運営の重要性が強調されました。また、教職員の健康管理として、睡眠時間や朝食習慣の見直しも促されました。
4. 教育システム・教職員の働き方改革
教育システムの再構築として、教職員が抱える業務の「荷物」を精査し、不要なものを下ろす必要性が指摘されました。多忙感・負担感の見える化や心理的安全性の確保、共同性の強化が重要視されています。
5. 衛生委員会の取り組みと業務改善事例
五常小学校では、校内安全衛生委員会を立ち上げ、管理職主導から職員主体のロードマップ型委員会へ移行。超過勤務時間の削減に成果が出ています。
氷室小学校では、業務の目的と効率化を重視し、安全衛生委員会を中心に健康と業務の質向上を目指す取り組みが進められています。
6. 小学校・中学校の業務改善とチームワーク
小学校では、教育業務支援員との協働やアウトソーシングを通じて業務効率化を図っています。中学校では、業務効率化の推進と主任教員の意識改革により、若手教員の働きやすさが向上しているとのことです。
7. 教職員の心身の健康とサポート体制
臨床心理士や保健師がサポートに加わり、長時間勤務者への面談やメンタルヘルス事業が実施されています。管理職やサポート側の負担軽減、孤立防止のためのチームでの報告・相談体制の徹底が求められています。
8. メンタル不調教職員への対応と面談の進め方
休職中の教職員に対し、定期的な面談や連絡手段の明確化、復職サポート部の活用、心理士や関係者との連携が重要であることが共有されました。
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7月23日 学校経営者研修会:未来を拓くPBL
- 公開日
- 2025/07/24
- 更新日
- 2025/07/25
研修
校長先生方と教頭先生方が一堂に会し、「学校経営者研修会」が開催されました。
本研修は、各校区が抱える課題解決への取り組みを共有し、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)への理解を深めることを主眼としています。
午前:広がる学びの輪
午前中は、普段はなかなか交流することのない校区を超えた情報交換と意見収集が行われました。それぞれの学校が直面している課題や、それに対するユニークなアプローチが共有され、参加者からは活発な質問や共感の声が上がっていました。異なる環境での実践を知ることで、自校の課題解決に向けた新たなヒントを得ました。
午後:戸田市教育長が語る「令和の日本型教育」
午後の部では、戸田市教育長による「令和の日本型教育の実現に向けた課題と実践」と題した講演が行われました。教育長の示唆に富んだお話は、これからの教育のあり方、特にPBLが果たすべき役割について、参加者一人ひとりが深く考えるきっかけとなりました。
未来への「作戦会議」:PBL推進に向けて
講演後には、それを踏まえて各校区でのPBL推進に関する「作戦会議」が実施されました。午前中の情報収集と午後の講演で得られた知見を基に、自校区でのPBL導入やさらなる推進に向けた具体的な計画が練られました。活発な議論が交わされ、それぞれの学校が持つ強みを活かしたPBL実践のアイデアが次々と生まれていました。
今回の研修会で得られた学びと、各校区で練られた「作戦」は、第3回研修会での成果報告へと繋がることが期待されています。
PBLを核とした「令和の日本型教育」の実現に向け、今後も渚西中学校区で協力して取組を推進してまいります。
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脳科学と教育、そしてAIの未来を考える:池谷裕二先生講演会
- 公開日
- 2025/07/22
- 更新日
- 2025/07/22
研修
北河内教育長協議会研修会の特別会として、企画された講演会が開催されました。
東京大学大学院薬学系研究科教授、池谷裕二先生をお招きし、「脳から見た教育学習能とやる気と先生AI」と題した、脳科学の視点から教育・学習、そして生成AIの活用について深く掘り下げる貴重な機会となりました。
講演会の振り返り:脳の仕組みから教育のあり方まで
池谷先生の講演は、私たちの脳の驚くべき仕組みから、現在の教育のあり方、そして未来の社会における教育の役割まで多岐にわたりました。
1. 長寿社会における教育の重み
日本の女性の寿命中位数が107歳にも達するというデータから、現代の子どもたちが非常に長く生きる可能性を示唆。現在の教育が、来世紀の日本社会にまで影響を与える**「非常に重い仕事」**であると強調されました。単に「いい子に育てる」のではなく、未来への貢献としての教育の重要性が改めて問いかけられました。
2. 「いい子」の定義と子どもの自立
「いい子」とは、往々にして親や教師にとって都合の良い子を指しがちであると指摘。本来の教育の目的は、子どもが大人に依存せず**「自立して生きていけるように育てること」**であり、大人は子ども同士の良い交流を育む環境を整えるべきだと提言されました。
3. 見えない学力「熱意」の重要性
知能は「論理」「言語」そして「熱意」の3つが揃って初めて成り立つと述べられ、特に「熱意」は「ワクワクする力」であり、学校教育では見過ごされがちな**「見えない学力」**として非常に重要であると強調されました。「やればできる」という言葉は、「熱意」を軽視する点で適切ではないと警鐘を鳴らしました。
4. 褒め方としつけの科学
ネズミの実験から、叱るよりも「褒めるだけ」が最も効果的であるという驚きの結果が示されました。さらに、人を褒める際には「結果」ではなく「努力」を褒めることの重要性を力説。「よく頑張ったね」という声かけが、子どもの挑戦意欲や学力向上に繋がる一方で、認知的不協和の概念に触れ、「褒められるために絵を描く」ようになるなど、不適切な褒め方が内発的動機付けを損なう可能性も示唆されました。
5. 睡眠と学習の密接な関係
「睡眠のない勉強は勉強じゃない」と断言されるほど、睡眠が記憶の定着に不可欠であることが強調されました。脳の活動レベルは夕方から夜にかけて最も高まり、睡眠中に海馬が情報を整理・定着させる「復習」を行っていることが脳波(リップル波)の研究から明らかにされました。徹夜がいかに学習効率を損なうか、そして昼寝や分散学習の有効性についても解説されました。
6. 効率的な学習法:ルーチンと休憩、そして「出力」
同じ時間に起きて勉強するルーチン化の重要性や、集中力が切れたらすぐに**「何もしない」休憩を取ることの有効性が語られました。また、最も強力な学習法として「テスト学習法」**が紹介され、インプットよりも「思い出す練習(出力)」が記憶の定着とストレス耐性を高める上で絶大な効果を発揮すると説明されました。
7. 生成AIが変える教育と社会
現在の産業革命は「知的作業の代替」であり、生成AIが極めて重要であるとされました。文部科学省の対応がAIの進化に追いつかない現状を踏まえ、教員一人ひとりがAIとの付き合い方を学ぶ必要性が強調されました。講演者は自身が生成AIを多用している事例を挙げ、その利便性と可能性を示す一方で、バイアスや、AIの登場がむしろ人間がより一層勉強する必要があることを示唆しているという、鋭い指摘もありました。
AIによるレポート採点システム導入の試みから、人間の採点者が持つ「長いレポートに高得点を与える」といった個人的なバイアスが浮き彫りになったことは、AIの客観性と人間の主観性の関係性を考える上で非常に示唆に富むものでした。
8. 未来への提言:AI時代における教育の役割
講演の締めくくりには、教師の仕事はAIによってなくならないものの、その内容は大きく変化するという見解が示されました。そして、AIを教えるだけでなく、学習を「楽しく」進めることの重要性が改めて強調されました。デジタル教育の是非についても触れられ、紙媒体とデジタル媒体のどちらが良いかを議論するのではなく、いかにデジタル媒体を教育に効果的に取り入れるかを積極的に考えるべきだと提言され、未来の教育現場への大きなヒントが与えられました。
今回の講演会は、脳科学の最新知見と、急速に進化する生成AIの動向を踏まえ、教育のあり方、そして子どもたちの未来を深く考える「スペシャルな学びの機会」となりました。
この学びを、今後の教育現場に活かしていきます。
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令和7年度 大阪府小中学校特別活動研究会開催 ~山崎エマ監督が語る「学校と社会の相互反映」~
- 公開日
- 2025/06/26
- 更新日
- 2025/07/23
研修
本日、大阪府内の小中学校教員を対象とした「令和7年度 大阪府小中学校特別活動研究会」が開催されました。
本研究会では、特別活動の重要性を再認識し、実践的な指導力の向上を図ることを目的としており、今年は映画監督の山崎エマ様を講師にお迎えし、ご講演いただきました。