大阪府では、病気やけがで長期の入院が必要になった子どもたちが、入院中も安心して学びを継続できるよう、一部の病院に大阪府立支援学校の分教室を設置しています。枚方市の子どもたちが府内の病院に入院した際も、支援学校の先生方と連携し、子どもたちの学習面と生活面の両方から継続した支援を行っています。
先日、その連携をさらに深めるため、枚方市内の大阪精神医療センター分教室にて大阪府立刀根山支援学校による研修会が開催されました。日頃から熱心に指導されている大阪府立刀根山支援学校の先生と病院の先生から、子どもたちへの具体的な支援や取り組みについてご紹介いただきました。
入院している子どもたちは、病状も入院期間もさまざまです。退院後、地域の学校に戻って学校生活を送るためにも、医療的な視点と教育的な視点を融合させた先進的な取り組みを学ぶ、大変貴重な機会となりました。研修を通して、私たちが改めて感じたのは、子どもたちの「安心」を何よりも大切にした、きめ細やかな連携が行われているということです。
子どもたちが、学習の遅れを心配することなく、社会と繋がっているという実感を持ちながら毎日を過ごせるよう、教育側、病院側、それぞれの専門性を最大限に生かし、密に情報共有し、連携している様子を知ることができました。
本研修会には、枚方市の小中学校の先生方も多数参加しました。特に、後半の座談会では、「各学校で工夫していることや、子どもたちの支援で困っていること」など大阪府立刀根山支援学校の先生方と一緒に熱く話し合いました。
枚方市教育委員会の担当者も最善を尽くそうとする各校の先生方の熱い思いを直接お伺いすることができました。これからも「医療」と「教育」の架け橋となり、病気と闘う子どもたちの学びと成長を全力で支えてまいります。
今後も一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を推進し、すべての子どもたちが「ともに学び、ともに育つ」ことができる教育の実現に取り組んでまいります。