学校日記

京都市立桂小学校を訪問!「余白の創出」と教育課程の柔軟化がもたらす新しい学びの形

公開日
2026/10/05
更新日
2026/10/05

研修

本日、教育課程の柔軟化や授業改善の先進校として注目を集める京都市立桂小学校へ視察に伺いました。  

桂小学校では、「余白の創出」と「柔軟な教育課程編成」を軸に、子どもたちと教職員双方のWell-Being(ウェルビーイング)を目指した革新的な学校づくりが進められています。


桂小学校が大切にする3つの柱と「余白の創出」

桂小学校の取組の根本にあるのは、「余白は単なるゆとりではなく、価値創造の時間である」という考え方です。教育課程を見直し「時間的・心理的な余白」を生み出すことで、以下のような好循環を生み出しています。  

 子どもが予定を見通す  

 自己選択・自己決定を行う  

 ふりかえりによる自己調整を深める  

生み出された「余白」が、自律的な学びや教員の授業改善へとつながり、ひいては学校組織や地域・保護者との信頼関係、さらには豊かな社会の創り手となる未来への学びに巡っていくモデルが示されていました。  


主な実践アプローチ:「40分授業午前5時間制」

40分授業午前5時間制の成果

 子どもたちにとって: 1コマが短くなることで集中力が持続しやすく、午前中に集中して学びを深めることができます。また、放課後の時間が確保されることで自尊感情や生活リズム(早寝など)の向上、気持ちの安定にも好影響が見られています。  

 教職員にとって: 授業を見直し「学び方」に重点を置いた授業づくりが可能になりました。放課後の時間に余裕が生まれたことで、授業準備や児童の情報共有など、本来力を入れたい業務にじっくり時間を割けるようになっています。  


子どもたちの「自己調整」を育む『桂UP』と「マイプラン」

校内では、子どもたちが自ら目標を立てて行動を振り返る「桂UP」という独自の取組が行われています。  

 学びを行動から振り返るシート: 子どもたちが「なりたい自分」に向けて行動目標を設定し、自己調整を行いながら活動します。  

 対話と共有: できたことや工夫したこと、うまくいくためのコツを友達同士で共有し合います。うまくいかなかった原因も分析しながら、よりよい自分に向かって日々意識を高めています。  

 多元的な学びのスタイル: 単元学習や協働的な学びの場面において、端末を活用したテスト結果の自己分析や、マイプラン学習での意見交流など、一人ひとりに応じた主体的な学びが定着していました。  


「みんなのWell-Being」を目指して

トップメッセージとして掲げられていたのは、次の問いかけでした。

「子どもたちの前に元気な笑顔で立つため」にはどうすればいいだろう?

「自分がめざす『いい授業』を実践するため」にはどうすればいいだろう?

先生方が笑顔で教壇に立ち、活気ある授業を展開できる環境を整えることこそが、子どもたちの生き生きとした学びに直結しています。 


 

職員室での会話が増え、教職員同士がチームとなって授業づくりを楽しむ姿(R7年度成果)からも、この改革が現場に素晴らしい変化をもたらしていることが強く感じられました。  


今回の視察を通じて、「時間を効率化すること」の真の目的は、「子どもと教員の笑顔と主体性を引き出す空間と時間(余白)を創ること」にあると実感しました。桂小学校の先進的な取組を参考に、今後の教育実践に生かしてまいりたいと思います。  

 温かく迎え入れてくださった京都市立桂小学校の皆様、誠にありがとうございました。